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日本画家・中路融人

中路融人

 近江の風景に心惹かれ、60年以上描き続けた日本画家・中路融人(文化功労者・日本芸術院会員・日展顧問)。東近江市の名誉市民でもある作家のその心の原風景は、東近江市にありました。

 「幼い頃より母の故郷(滋賀県東近江市五個荘木流町)にたびたび行った思い出があります。大きな杉に囲まれた鎮守の森やコブナやモロコが釣れる曲がりくねった小川がたんぼの間を流れ、のどかな田園地帯が広がっていました。近江を描くのは幼い頃の思い出からです」と語られています。

 晩秋から早春の空気を好み、寒さ厳しい季節、描きたい風景に出会うために、何度も何度も湖国に足を運び、デッサンし続けた一期一会の風景。
その作品に向き合うと、画面からは凛とした空気や潤いを感じます。デッサンを大切にし、現在もなお、自らが魅せられた風景に気持ちを込めて、そのものの命、味わい、質感を表現することに真摯に挑戦し続ける、中路融人の画業に取り組む姿勢が伝わってきます。

中路融人略年譜
昭和8年 京都市に生まれる
昭和27年 京都市立日吉ヶ丘高等学校美術科(現在の京都市立銅駝美術工芸高等学校)を卒業。
働きながら、日本画家の山口華楊に師事する。
昭和37年 第5回日展で作品『郷』が特選・白寿賞を受賞
昭和50年 改組第7回日展で『冬田』が2度目の特選を受賞
平成7年 第27回日展で『輝』が文部大臣賞を受賞
平成9年 『映象』が日本芸術院賞を受賞
平成24年 文化功労者に顕彰される
平成27年 東近江市名誉市民の称号が贈呈される